フィーダとは、様々な機器に塊状または粒状の物質の必要量を均一に供給するために使用される特殊な機構です。
フィーダは様々な構造と種類があります。化学業界で使用されるフィーダの基本的な種類は下記の通りです。
フィーダ
スクリューフィーダという種類は柔らかい、自由流動性または粉末の材料を均一に供給するために使用されます。このフィーダの性能は低いです。装置の利点は簡単な制御と材料供給の高度です。スクリュー速度を変更することにより供給される材料の量を調整することができます。
スクリューフィーダの構造は、鋳鉄製のハウジング内で回転する鋳造鋼スクリューを含みます。スクリューの修理を簡単させるためにフィーダ本体は着脱可能です。
材料はホッパーを介してフィーダに入り、配管を介して出ます。材料がフィーダから出るスクリューの部分は、ハウジングの目詰まりを防止するために、幾つかの逆方向スクリューを搭載します。
スクリューを回転させるには必要に応じて速度を変更できる摩擦駆動が使用されます。これによって機器の性能が制限されます。
機器が消費する電力は0.5〜3馬力の範囲にあります。
ドラムフィーダには、材料がハウジング内に回転する水平ドラム上にホッパーを介して機内に入ります。材料はドラムの表面に摩擦することにより、ドラムに沿って移動し、ハウジングの底部に配置される穴を介して出ます。
ドラムを回転させるにはベルトドライブのウォームギアが使用されます。
ドラムの表面は平滑にすると材料の移動が不可能になるため、このタイプフィーダがリブ付きまたはファセット付きのドラムが使用されます。
セクターフィーダには、材料が仕切りにより複数のチャンバに分けられたドラムに供給されます。このようなフィーダは、典型的に空気圧設備と乾燥機に使用されます。さらに、セクターフィーダがサイクロン、ガス管や他の装置からのほこりを除去するために使用される、その構造は外部の空気の流入を防止します。このフィーダは材料の充填だけでなく、ガス弁として使用されます。
ローラフィーダは摂食および湿潤材料の供給のために使用されます。ローラフィーダは尖った端部を有する歯が設けられたローラ対を含みます。第1のローラはプーリの回転により移動し、第2ローラはギヤ列により移動します。ローラは異なる速度で回転するため、材料が供給されるときにさらに緩めます。ローら間の隙間は、材料の流れを調整するように変更できます。
ローラ間の距離を変更するためには第2ローラのベアリングが使用されます。ベアリングはフレームガイドに沿って移動します。ベアリングを特定の位置に維持させるためにはバネが使用されます。
また、そのバネは大片の材料が原因になるフィーダの故障から保護するために使用されます。大片の材料が入り込んだ場合、ローラが離れて大きい粒子を通過させます。ローラに付着した材料を除去するにはスクレーパが使用されます。
皿状の充填機は110mmまでの大きさの塊状および流動性のバルク材料片を均一に供給するために使用されます。
この充填機の主な部分は、電動機とウォームギヤで駆動されるプレートです。変速機はフィーダの下に配置します。材料はプレート上に供給され、そこからスクレーパで出口配管に落とされます。
材料供給を調整するためにシリンダが用いられます。それはレバーにより上げられまたは下げられます。そのためにプレート上にある材料の量を変更することができます。シリンダが上げられた状態に材料の量は増加し、下げられた状態に材料は減少します。
また、装置に供給される材料の量は、プレート上をねじによって移動するスクレーパーを用いて調整することができます。このフィーダの性能は2〜20m3/hです。
トレイフィーダは、トレイおよびそれに付けられたローラ上で移動する2つのガイドから構成されています。駆動は牽引を使用してベーンに関連付けられ、偏心を介して使用されます。このフィーダではトレイが前後揺動します。これら揺動はトレイの平面で行われます。
材料を移動させるには、トレイは小さい角度で配置されます。材料は、装置内にダンパーが設けられたホッパーから供給されます。ゲートが開く状態によって材料層の高さが変更します。
振動フィーダは、任意のサイズの断片を含む材料で動作するように使用されます。しかし、このフィーダは粘結および湿った材料を充填することができません。揺動フィーダの性能は300 m3/hです。トレイの幅によって異なるサイズの材料が使用されます。
ピストンフィーダは、ペースト状の材料を充填するために使用されます。このフィーダは材料をクランク機構を介して作動する水平ピストンによって押し出します。
プラウフィーダは材料を掻き集める原理で動作し、回転スクレーパを備えます。これらは材料を湿った粘結、またはアーチ状になりやすい材料のために使用されます。そのようなフィーダの性能は回転数により500トン/h以上です。
振動フィーダは、塊状材料を供給するために使用されます。さらに、このフィーダは、研磨剤、凍結および粘結の材料のために使用されることがあります。材料片のサイズは100mmに達します。
このフィーダはの斜め板バネ上に設置されたトレイを含みます。トレイは電磁モータに接続されます。 2mmの揺動振幅で分当たり3000振動でトレイ上で材料が移動されます。この装置の性能は5〜50 m3/hです。
上記のフィーダ以外に、化学工業はチェーン、ベルトおよびプレート型のフィーダが使用されます。
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